平成7年1月17日の阪神・淡路大震災から すでに16年余の歳月が流れようとしている今日、また、あの阪神淡路大震災を上回る規模の大震災、東北・関東大震災に見舞われ、未曾有の危機に陥っている。そこで、阪神・淡路大震災を経験した筆者らが、阪神・淡路大震災の教訓を生かすべく取り組んだ「緊急時対応マニュアル(案)」を紹介し、緊急時対応、並びに防災意識向上に役立てたいと思う。
この「緊急時対応マニュアル(案)」は、阪神・淡路大震災当時、筆者が勤務していた神戸市情緒障害通級指導教室という、学校教育(特別支援教育)に関わる部門での対応を想定して作成されている。そして、スタッフの研修用として作成されたものであり、マニュアルとして公開されたものではない。しかし、その性格上、いずれの部署においても参考となるものであり、そのままの状態で紹介する。
紹介に当たっては、学校園名など、固有名等は、極力、伏せさせていただいた。